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湊かなえ「人間標本」あらすじと感想(ネタバレ注意)口コミレビュー

「人間標本」ネタバレあり感想口コミ

この記事では、湊かなえさんの「人間標本」を読んだ感想を書いていきます。

感想を語るにあたり、どうしてもネタバレにつながる部分がありますので、ネタバレがいやな方はお控えください。

本当は、本を読んだ感想を家族友人とでも語り合えればいいのですが、身近に「人間標本」を読んだ人がいないので、気持ちをブログに吐き出させてもらいます。

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この記事を書いている段階では、まだ「人間標本」はAudible(オーディブル)には入っていませんでしたが、「母性」や「少女」「未来」「夜行観覧車」など多数の作品がAudible(オーディブル)にありました。

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目次

湊かなえ「人間標本」のあらすじ

「人間標本」は、蝶に魅せられた榊史朗教授の手記が物語のベースとなっています。

手記では、榊史朗の幼少期からの様子が描かれ、なぜ蝶と標本に執着するようになったのかが記されています。

ある日、5人の美少年に出会った榊教授は、とある恐ろしい天啓を受けます。

「あの美しい少年達は蝶なのだ。一番美しい時に人間も標本にできたらいいのに」

そんな恐ろしい妄執のもと、美しい少年達は蝶に見立てられ、アートとしての標本にされてしまいます。

それぞれ違った魅力と影をもつ5人の少年の標本に続き、なんと最後の6人目の犠牲者は榊教授の息子でした。

表紙を開いたあとに、6人の少年の標本の挿絵が1枚ずつはいっています。
この段階ですでにとても衝撃的な作品です。

「人間標本」感想(ネタバレ注意)

では、ここからわたしの感想を書いていきます。

ネタバレを含んでしまうと思いますので、ネタバレがいやな方は気を付けてくださいね。

では、いきます。

わたし

いやぁ、そのどんでん返しあり!?まさか真犯人が別にいたとは…!

前半の榊史朗教授の手記を読んでいる限り、「あぁ、蝶の世界に魅せられて精神を患ってしまったのね…榊教授なら、少年を標本にしかねないわ…」と思わさせられながら、恐る恐るページをめくっていました。

しかし、143ページ目あたりから、「おや…?」という展開が幕をあけ、ラスト1ページにいたるまでどんでん返しが複数回繰り返されます。

ネタバレしてしまいますが、5人の少年たちの人間標本を作ったのは、榊史朗教授ではありません。

6体の「人間標本」を作ったの新犯人は榊史朗だけではなく、「人間標本を作りたい」と思った人、「作らなきゃ」と思った人が複数いる形です。

またまた、ネタバレになってしまいますが、榊史朗教授も、やむなく1人だけ手にかけてしまいます。

そして、「この人が犯人だったのね…!」と小説を読み進めていくと、また裏切られるのです。

わたし

はぁぁ、湊かなえさん、すごすぎるわ…

予想を完全にくつがえされ、衝撃的でした。

とはいえ、6人目の被害者・榊至(いたる)の標本を作ったのは、実の父親である榊史朗という、救いのなさ。

湊かなえさんの小説に慣れている方は驚かないのかもしれませんが、わたしは湊さんの小説の中で初めて読んだのがこの「人間標本」だったので、とてもショックをうけました。

「すっきり!爽快!」な読了感にはなりませんでしたが、今後も湊さんの本を読んでみたいと思いました。

次は「母性」が気になっています。(「人間標本」は父子の物語だったので、母娘を読んでみたい!)

「人間標本」の文庫版はある?

この記事を書いている(2024年2月)段階では、「人間標本」の文庫版は発売されていません。

ですが、湊かなえさんの本ですから、おそらく文庫化もされることでしょう。

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湊かなえ「人間標本」あらすじと感想(ネタバレ注意)口コミレビューまとめ

この記事の内容をまとめます。

◆ 6体の「人間標本」を作ったの新犯人は榊史朗だけではない
(「作ろう」「作りたい」と思った人、「作らなきゃ」と思った人が複数いる)

◆ 読了後、ストーリー的に「よかった!ハッピーエンド!」とは思えないが、展開の巧みさに脱帽

◆ 143ページ以降の展開に、ページをめくる手が止まらなくなる

お読みいただき、ありがとうございました。

ぜひ、他の方の口コミも見てみてくださいね

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