わたしは、生後5か月の息子と2歳9か月の娘を育てている主婦です。
子どもたちはとってもかわいいのですが、息子の夜泣きと娘のイヤイヤ期が重なり、母の心身はぼろぼろに…
「このままではまずい。わたしが倒れてしまう…」
危機感を感じて、「ネントレ」について調べ始めました。
この記事では、私が実際に読んだおすすめのネントレ本を紹介しています。
赤ちゃんの夜泣きや、家族の睡眠不足で悩む方、これから赤ちゃんを迎えようとしている方々のお役に立てると嬉しいです。
ネントレとは?
ネントレ(ねんねトレーニング)とは、赤ちゃんが自力で眠れるようになるためのトレーニングです。
ネントレと聞くと、「赤ちゃんを泣かせっぱなしにするんでしょ?かわいそうで無理。」
と感じる方、いらっしゃいませんか?
わたしも、その一人でした。
しかし、よくよくネントレについて調べてみると、必ずしも「赤ちゃんを泣かしっぱなしにするわけではない」ということが分かりました。
ネントレ本5冊の共通点
ネントレとは、前に述べたとおり、「赤ちゃんが自力で眠れるようになるためのトレーニング」です。
・夜は明かりを落とす(TVやスマホ、照明など)
・朝7時までには起こす(朝日で起こす)
・昼間は活発に遊ばせる、運動させる
このあたりの内容は、だいたいどの本にも共通していました。
ネントレの寝かしつけ方法
ネントレを行う上で、抱っこや授乳による寝かしつけは推奨されていません。
ネントレの寝かしつけの基本は以下のようになっています。
①赤ちゃんが眠る時間になったら、寝床に置く。
②声掛けや読み聞かせなど、寝る前のルーティーンを行う。
③赤ちゃんから離れる。
④赤ちゃんが泣いたら数分待ってから、声掛けやトントン
以下、③と④の繰り返し
これで本当に寝るの??と疑問に思いませんか??
それが、不思議と眠るようになりました!!!
本によって、赤ちゃんの一日のスケジュールや、赤ちゃんが泣いている間の待つ時間など、細かい点はことなりますが、基本の考え方は共通しています。
寝かしつけに困っている方は、1冊でも読んでみると、目から鱗情報が盛りだくさんです。
しかし、ネントレ本は実にたくさん出ています。
ご自身に合った一冊を見つけてほしいので、ネントレ本の内容とどんな人におすすめなのかをまとめていきます。
赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド
著者 | 清水悦子 ・ 神山潤(監修) |
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肩書き | 夜泣き専門保育士(保育士、理学療法士の資格あり) |
ネントレ開始時期 | 生後1か月~ |
寝室環境 | 同室OK。添い寝OK。 |
寝かしつけ開始時間 | 19時~ |
こちらは長女の壮絶な夜泣きで育児ノイローゼになりかかり、大変な苦労をした方が書いた本です。
ご自身が苦労された体験があるからこそ、夜泣きに悩むママに優しく寄り添った1冊となっています。
ジーナ式の本と方法に挫折したわたしは、一番初めにこちらのネントレ本から読み始めました。
日本人の著者が日本人に向けて書いた本なので読みやすく、スモールステップの為実践もしやすいです。
「絶対にこの方法を曲げないで!」といった厳しいネントレ本ではなく、赤ちゃんとママにとって心地よい寝かしつけの方法を色々提案してくれています。
寝かしつけの方法を変える時の合言葉は、「赤ちゃんは安心・ママはラク」
本文p132より引用
・長く赤ちゃんを泣かせたくないと考えている方
・授乳や断乳など、おっぱいに関する悩みがある方
・夜泣きをはじめとする育児にお疲れ中の方
「ママ、頑張りすぎないでね」というメッセージが随所に散りばめられている本です。
こちらは漫画版も出ているので活字が苦手な方にもおすすめです。
赤ちゃんもママもぐっすり眠れる魔法の時間割
著者 | 清水瑠衣子 |
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肩書き | 寝かしつけアドバイザー |
ネントレ開始時期 | いつからでもOK!(生後3週間~) |
寝室環境 | 別室、ベビーベッド推奨。
(同室、布団の場合のアドバイスあり) |
寝かしつけ開始時間 | 19時~ |
こちらは、南アフリカで子育てを経験したママが書いた本です。
著者は、仕事の関係で南アフリカで子育てをしますが、日本との育児の方法の違いに驚きます。
南アフリカでは、なんと生後3か月から夜の授乳が必要なくなり、夜通し眠る赤ちゃんがスタンダードだということです。
そして、赤ちゃんを一人の人間として尊重し、「赤ちゃんだから分からない」のではなく、「赤ちゃんだからこそ、きちんと説明して教えてあげる」という教育方針となっています。
著者が現地で教わった育児法を、日本風にアレンジしつつ、伝えてくれる本となっています。
そのため、寝床はベビーベッドで別室を推奨していますが、日本の住宅事情に合わせた同室のアプローチも載っています。
日本のきめ細やかな育児と、南アフリカののびのびとした育児がミックスされた本書は、両方のいい所どりができる一冊となっています。
南アフリカ人女性に日本の子育て一般論を話すと、たいてい同じ答えが返ってきます。
「自分の時間がなく、好きなことができないなんて!せっかく生きているのに!」
例えば「日本ではママが(時には我慢してでも)やることが多いかな~」というと、「じゃああなたの人生はどうなるの?」と切り返されます。「全部ママがやるなんて、そんなおフェアじゃない」と言うのです。
本文p220より引用
・7時以降にゆっくり自分の時間を持ちたい方
・寝かしつけ担当が複数いる方(パートナーや祖父母や保育園の先生など)
→スケジュール通りやればいいので、他の方に子を預ける場合も楽
・日本人の「当たり前」に疑問を持っている方
赤ちゃん寝かしつけの新常識
著者 | ソフィア・アクセルロッド作 / 綿谷志穂 訳 |
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肩書き | ノーベル生物学・医学賞を受賞したマイケル・W・ヤング氏の研究室所属の睡眠科学者。 |
ネントレ開始時期 | 体重5キロ以上~(生後3か月が目安) |
寝室環境 | 子ども部屋、ベビーベッド推奨 |
寝かしつけ開始時間 | 早寝にこだわらず、起こしたい時間から逆算 |
こちらは、2児の母でありながら、睡眠科学者でもある女性が書いた本です。
著者が科学者というだけあって、細かいデータが示されおり、ママだけではなくパパにもおすすめです。
特に、光の色や強さについて詳しく書かれており、昼間と夜間の光の調整の大切さがよくわかります。
寝室にはブルーライトを発するスマホやテレビなどは持ち込まず(もしくはナイトモードにして)、おむつ替えに使うライトにもこだわるべきとありました。ライトは赤い色が最も適していると実験で分かったそうです。
さらに、この本を読んでいて目から鱗だったのが、お昼寝の時間と寝かしつけ開始の時間です。
夜間続けて眠ってほしい場合は、お昼寝をさせすぎてしまうことはNGです。
「昼寝の間に家事をしよう。眠くて泣いているなら、昼寝させないとかわいそう」という考え方は、夜泣きの原因を作ってしまいます。
また、他の本は早寝早起きを推奨していましたが、こちらの本は赤ちゃんが起きてほしい時間から逆算して寝かしつけ開始時間を決めるという方法が斬新でした。
科学の進歩と、世界中の専門家による研究のおかげで、睡眠のしくみについて多くのことがわかってきました。この本では、そうした科学的根拠にもとづいて、赤ちゃんに一晩中ぐっすり眠ってもらうポイントと「赤ちゃんの寝る力を引き出すトレーニング」を紹介します。新米パパ・ママには心が折れるような、厳しい「ねんねトレーニング」ではありません。眠りたいという赤ちゃんの本能的欲求を、科学にもとづいて、うまく利用するのです。難しいことや押しつけは一切ない方法です。
本文5pより引用
・最新のネントレに関する情報が知りたい方
→2020年12月発行の新しい本です
・寝かしつけだけではなく、赤ちゃんの早起きに困っている方
・お昼寝は長いのに、夜まとまって寝てくれない赤ちゃんに困っている方
医者が教える赤ちゃん快眠メソッド
著者 | 森田麻里子 著 / 星野恭子 監修 |
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肩書き | 昭和大学病院附属東病院睡眠医療センター非常勤医師
小児睡眠コンサルタント |
ネントレ開始時期 | ・生後0~5か月の夜泣き・寝ぐずり対策
・生後6か月~ねんトレ |
寝室環境 | ベビーベッド推奨 |
寝かしつけ開始時間 | 20時~ |
こちらは、ご自身のお子さんの6時間にもわたる夜泣きに困り果て、赤ちゃんの睡眠について必死に調べて書かれた本です。
230本以上の医学論文を読んで得た知識がふんだんに盛りこまれており、その論文の信頼度合も◎や〇などの記号付きで解説されています。
こちらの本のメリットは、ねんトレや夜泣き対策の方法が非常に具体的に書いてあることです。
ステップを段階的に踏んでいく方法が示されており、「次はこれをする」「ダメならこうする」という親がとるべき行動がとても分かりやすいです。
ブレずにねんトレを続けるために大切なのは、ねんトレに対する不安をできる限りトレーニング前に解消しておくことです。
ねんトレ中に一度不安になると、悪いことばかり考えてしまって不安がどんどん大きくなり、ねんトレを中断してしまう原因になります。少しでも引っ掛かっていることがあれば、今のうちに解消しておきましょう。
本文p159より引用
とあるように、ねんトレによる赤ちゃんの心の成長の不安、かわいそうで放っておけない場合、近所迷惑にならないか、親子同室で布団で寝かせたい場合、夜間断乳についてなど、様々な悩みに対する回答もQ&A方式で書かれています。
・ネントレの具体的な方法を知りたい方
・一度決めたことをやり通せる方
・添い寝ではない方法で寝かしつけをしたい方
夜泣きが止まる本
著者 | 菊池 清 |
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肩書き | 兵庫県立リハビリテーション中央病院子どものリハビリテーション・睡眠・発達支援センター長 |
ネントレ開始時期 | 生後0か月からのスケジュールあり |
寝室環境 | 徐々に添い寝をなくしていくことを推奨 |
寝かしつけ時間 | 19時半~ |
こちらは、2018年に日本発の夜泣き外来を立ち上げた医師によって書かれた本です。
夜泣きは、お子さんにとっても保護者にとってもつらいものです。
著者は、「ひどい夜泣き」の原因を「体質要因」と「環境要因」に分けて考えています。
体質要因とは、眠るのが上手ではない体質や、感覚過敏などで眠りを妨げる状態のある体質を指します。
環境要因とは、睡眠スケジュールや寝室環境、食べるものなど保護者の管理によって改善が図られる要因です。
この本の内容でとても役立ったのは、寝室環境の整え方です。
うちはダブルの布団に、0歳息子、2歳娘、母と3人で寝ていました。
暑さや、寝返りできない狭い環境は夜泣きの原因の1つになるそうです。
ダブルの布団の他にシングル布団を増設したことにより、赤ちゃんも娘もわたしも睡眠の質が上がりました。
また、0歳の息子だけではなく、2歳以降の幼児にも当てはまる睡眠と発達の関係が興味深かったです。
睡眠が足りないと離乳食がすすまなくなったり、遊びもいま一つ集中できず、注意力散漫になったり、転びやすかったりします。また、学ぶ力や覚える力にも影響します。同年齢に比べて、言葉の遅れや発達段階での出来ることが少ないことなどから親を心配させます。
本文p8より引用
幼児を育てているパパママ、ドキッとしませんでしたか?
「離乳食の進み」や「言葉の発達」「転びやすさ」など、一見独立した悩みですが、もしかしたら睡眠が関係している可能性もあります。
睡眠をしっかりとることで、脳の老廃物を除去したり、記憶力を高めたり、睡眠の力は大きいです。
赤ちゃんに限らず、育児に悩む方や保護者ご自身の睡眠の質を高める為にもおススメの一冊です。
・ひどい夜泣きに悩まされている方
・かんしゃくや自傷行為、言葉の遅れなど、子どもの発達が気になる方
・ご自身の睡眠不足感や疲労に悩んでいる方
おすすめのねんトレ本 まとめ
わたしがご紹介したおすすめのネントレ本以外にも、たくさんのネントレ本が出回っています。
ご自身で一冊でもネントレ本を読むと、理解が深まりますし、自分に合った方法を見つけることができます。
自分に合ったネントレをすることで、睡眠時間やひとりでリラックスする時間を確保し、赤ちゃん自身もたっぷり眠ってご機嫌にすごすことができるはずです。
ぜひ、寝かしつけや夜泣きに悩んでる方、これから赤ちゃんを迎える方はネントレ本を読んでみてください。
また、いまネントレに悩んでいる世帯(0~1歳までの赤ちゃんがいるおうち)は、無料で全員ファミリアのブランドタオルをもらえます!まだもらっていない方は、こちらの記事を要チェックです。
お読みいただき、ありがとうございます。