この記事には、映画「キングダム3 運命の炎」を実際に映画館で見てきた感想を書いてあります。
SNSなどネットでは、賛否両論のキングダム3。みんなそれぞれ考え方や受け取り方が違うので、賛否両論があるのは当たり前です。
わたしは、「キングダム3」面白かった!また観たい!と思っています。
どこが良かったのか、原作との違いや気になったところはどこか、続編の情報などをまとめていきます。
映画キングダム3の感想(ネタバレあり)
映画キングダム3は2023年7月27日(金)に公開でした。
本当は公開当日に行きたかったんですが、やっと都合を付けられたのは8月4日(金)でした。
わたしはネタバレを先に読みたいタイプなんですが、公開から1週間たっても李牧(りぼく)や龐煖(ほうけん)のキャストが誰なのかはネットで見つけられないまま、映画館へ。
ドキドキドキドキ
李牧(りぼく)キャスト予想は当たり!龐煖(ほうけん)は意外なあの人!どちらのキャストも最高でした。
映画キングダム3の李牧(りぼく)や龐煖(ほうけん)など、キャストのネタバレはこちらの記事からお願いいたします。
王騎(おうき)や紫夏(しか)などキャストが最高
前作や前々作にも共通していますが、映画キングダムシリーズはキャストが最高だと思っています。
信、嬴政(えいせい)、王騎(おうき)、河了貂 (かりょうてん)、楊端和(ようたんわ)…みなさんはまり役です!尾平もいい味出してますよねぇ。
さんざん予告版で、王騎(おうき)の「全軍、前進」を聞いていましたが、いざ映画館で聞くと、いい意味で鳥肌が立ちました。大沢たかおさんの王騎(おうき)大好きー!
キングダム3で初登場の紫夏(しか)、万極(まんごく)も素晴らしかったです。杏さんは美しくて強くて包容力もあり、まさに紫夏(しか)!カイネも可愛かったです。
李牧(りぼく)も龐煖(ほうけん)も、映画キングダム3ではあまり長くは出ていないので、もっともっと見たかったなぁ。李牧(りぼく)のキャストはわたしは納得!飄々としていていい!龐煖(ほうけん)も、そうきたか!という感じでした。
山田さん演じる狂気的な雰囲気は、まさに万極!
わたしは原作の雰囲気を壊されるのがイヤで、あまりアニメや実写映画はみません。
でも、キングダムシリーズの実写映画は、世界観やキャラの雰囲気が原作に沿っているので安心して楽しめます。
強いて言えば、佐藤浩市さんの悪そうな雰囲気素敵ですが、呂不韋はもっと艶々丸々としていてほしい!
紫夏(しか)編が美しい
趙に囚われていた嬴政(えいせい)を救ってくれたのは、闇商人である紫夏(しか)です。
紫夏は、嬴政(えいせい)を秦に逃がす手助けをしてくれた意味で恩人でしたし、嬴政(えいせい)の病んでいた心を解放してくれたという意味でも恩人です。
産まれたころからずっと趙の憎悪を浴び続けてきた嬴政(えいせい)にとって、紫夏(しか)は暖かい光のような人なんだよね。
「馬陽の戦いと紫夏(しか)編をくっつけるのは無理があるのでは?」なんて思いながら見始めましたが、「やっぱり紫夏(しか)編は欠かせないよね」と思いなおしました。このエピソードがないと、後々「なんでそんなに中華統一にこだわるの?」となってしまいますもんね。
嬴政(えいせい)の過去は、子役ではなく、吉沢さんがそのまま演じていました。
吉沢さんと杏さんの演技に、映画館ではすすり泣きが。わたしもホロリときました。
飛信隊の団結が熱い
キングダム3の後半は、馬陽の戦い!
ここで初めて、「飛信隊」の名前をさずかり、隊の団結力が一気に高まります。
隊を分裂して半分を激戦地に置いていく決断ができずに、信は何度も迷いますが、隊員の思いが信の背中を押してくれます。
わずかなチャンスを逃さず将軍首をとった信はさすが!
信は隊長として、死んでいった仲間のことも背負って前に進み始めるのが画面を通してひしひしと伝わってきました。
長澤まさみさんが演じる楊端和(ようたんわ)は登場する?
本作、キングダム3「運命の炎」に楊端和(ようたんわ)は登場します。
登場はしますが、出番はわずか数分。
過去の回想シーンと、エンディングにちらりと登場するのみです。
エンディングでは、匈奴(きょうど)の屍の山を見つけた楊端和(ようたんわ)と山の民がうつされてキングダム3は終わります。
原作を読んでいる人は、この10万人の匈奴(きょうど)を討ったのが誰なのか、もうお分かりですよね!
(そこまではネタバレしません)
映画キングダム3のあらすじ|原作との違いや気になるところも
映画キングダム3は、紫夏(しか)編と馬陽の戦いの前編が描かれています。
趙軍が秦国内に攻め込んできた報告を受け、慌てる咸陽(かんよう)。攻守のバランスに優れた王騎(おうき)が馬陽を守る総大将となることが決まりました。
王騎(おうき)は、人払いをして嬴政(えいせい)に王の資質があるのかどうかを見極めようとします。
王騎(おうき)との問答の中で、嬴政(えいせい)は趙に囚われの身であったことや、紫夏(しか)達に命を救われたことを回想しながら語ります。そしてそれを盗み聞きする信。
ここは、原作と結構ちがいますね!原作では宮女の「向」に寝物語として、紫夏(しか)との思い出を語る形になっています。
また、映画では江彰が登場しません。亜門は登場しますが、紫夏に想いを告げることなく死亡。尺や事情があると思うんですが、紫夏(しか)は江彰と亜門に想われていたエピソードが好きだったので、カットは残念でした。
嬴政(えいせい)の決意を聞き、納得した王騎(おうき)は総大将として馬陽へ進軍します。
馬陽の戦いにて、信の100人隊は王騎(おうき)から「飛信隊」という名前と特殊任務を授けられます。
「敵の虚をつく」という作戦で、信と飛信隊は、趙の将軍・馮忌(ふうき)の首を討ち取ることに成功。
ここも当たり前ですが、原作を大事にしつつも省略されながら描かれています。
個人的に一番納得いかなかったのは、隊の半分を残して先に進むよう、信に進言したのが、澤(たく)さんではなくなっていたところ!
あのセリフは、信の元伍長の澤さんだからこそと思っていたのに…
なんで澤さんじゃなくなっちゃたんだろ???
将軍首をあげて浮かれる秦軍に、怪しい一人の男が現れます。たった一人で乗り込んできたのは、武神・龐煖(ほうけん)。
龐煖(ほうけん)との闘いが始まる前に、「匈奴全滅」の謎を残したまま、映画キングダム3は幕をおろしました。
原作を知っていると、映画キングダム3をより楽しむことができると思います。
わたしは紙コミックスで全巻そろえているけど、電子ならかさばらないし安いしお得!
キングダム3の終わり方がひどい?続編・映画キングダム4はあるの?
キングダム3は、信が馮忌(ふうき)の首を討ち取り、野営に龐煖(ほうけん)が現れたところで終わります。この終わり方に、「続編があるなんて聞いていない!ひどい!」との声もSNSであがっていました。
キングダム見てきたけど、1と2の時と違って戦争が終わりきってないところで終わったし、すごく気持ち悪い終わり方したわ。
— みこち (@mikoti_) July 28, 2023
【キングダム/運命の炎】
— 白初号 (@shiro_sanpo) July 28, 2023
さすがにもうついていけなくなってきた。いやさ、あらかじめ何部作にするかくらい言ってほしいわ。
前作はまだ区切りはそこまで悪くなかったから待ったけど、今回明らかに前後編の前編みたいな終わり方でさ、1本の映画として評価出来へんのよ。やり方がずる過ぎる。
前作である、映画キングダム2は、映画の終わりに、キングダム3の情報がありました。
李牧(りぼく)の後ろ姿だけが流れて、「李牧(りぼく)は誰!?」と騒然としましたよね。
今回も、キングダム4の情報があるかな?と期待していましたが、残念ながら続編・キングダム4の情報はありませんでした。
今回のキングダム3は、馬陽の戦いが終わらず、中途半端感が否めません。だからこそ、5や6までは分からないけど、少なくともキングダム4はあるのではないかと予想しています。
少なくとも、馬陽の戦いは完結させてほしいよーーー。
摎 (きょう)が誰なのかも気になるし、わたしの大好きな王騎(おうき)の活躍ももっと見たい。
そしてそしてあわよくば、馬陽の戦いの次は、(廉頗 (れんぱ)将軍編を省力してでも)合従軍編を映画化してほしい…!!!
原作を知っている身としては、「この終わり方はひどくない。仕方ない」と思っています。
だって、王騎(おうき)将軍の見せ場である馬陽の戦いをはしょられるよりは、「続き」としてでも忠実に演じてほしいですから。
ですが、原作を知らない方からすると…
「結局、この戦いどうなるのー?」
「龐煖(ほうけん)って誰?何?」
「匈奴の全滅ってなにか意味あるの?」
「李牧(りぼく)全然でないじゃーん」
このように、不満に思うかもしれません。
運営者のみなさま、役者のみなさま、どうかどうか映画キングダム4にて、馬陽の戦いと、王騎(おうき)将軍のあれこれをやりきってくださいませ。
映画キングダム3の感想まとめ
この記事の内容をまとめます。
◆わたしは、キングダムのキャストに大満足
◆ネット上の「終わり方がひどい」という感想は、まぁ納得できる
(でも、物理的に詰め込むのは無理だったろうなと個人的には思う)
◆続きが気になるので、キングダム4の続編は公開してほしい
(あわよくば、合従軍編も映画でみたい)
◆原作を知っていると、映画が2倍3倍楽しめる